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油絵の筆について |
1.ナイロン筆
柔らかく毛が抜けることがほとんどありません。
寿命にしたがって、毛先が外側にひらいていきます。
バラバラの方向に筆を擦り付けるような荒い使い方をすると一気に寿命が減ります。
筆跡を消しやすいです。
私はおもに、このナイロン筆を使っています。
色んなメーカーを試しましたが、中国画材のキャムロンシリーズを使っています。

“715 CAMLON PRO”
2.豚毛
大変に硬く毛先が磨耗していきます。
時折、切れたり抜けることがあります。
筆に絵の具が残りにくいため画面に多く絵の具を載せられますが、硬さのため下の絵の具を削ることもあります。
表面に筆跡が残りやすいです。
油絵を描き始めた頃1年くらいは使ったでしょうか。最近はもっぱら柔らかい筆を使っています。
3.コリンスキーなどの動物の筆
柔らかい高価な筆です。
毛先が磨耗していきます。
ナイロンのように外へ開くことはありませんが、切れたり抜けることがあります。
ナイロンの筆はこの柔らかい動物の毛の代用品と考えても良いでしょう。
ある時期ゴッホのコリンスキーを使ってましたが、何だか
かわいそうで・・・今は使ってません。
4.面相筆
細長い筆です。
先を尖らせて使うことが多く、またそうし易いように穂先が長いものが多いです。
おもに動物の毛のものが多く、安価なものから大変に高価なものまで多くの種類があります。
日本画で使われるものを油絵に代用することも可能です。
私はそうしています。
※私が実際に使ってみて試したものについての記述ですので、参考までに。実際に使ってみて自分が使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
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