RyujiUenishi

上西竜二の絵画に関する情報を紹介しております。
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◆私の世界観◆



カラスの絵を描いた時のお話
“カラスの絵を描いた時のお話”を紹介します。
当時の日記より

美しいもの

私は
さっき
家の近くで
「カラスの死体」を拾ってきました

夜なので
とても恐ろしかった・・・

恐怖と気持ち悪さがあります。

今アトリエで固まった羽を
ひろげてみたり
足を観察しました。

おそろしい・・・

死の象徴が私の前にあります。

それは

真っ黒で
大変に美しいのです。

生まれて初めて
カラスというものを
知ったような気がします。

リアリティーとは
こういうものでしょうか。

全感覚で死体を感じている。

恐怖と好奇心と気持ち悪さが
同時にあって

異様な心持ちがしています。
うまく言葉に出来ない感覚です。

とにかく
普通ではありません

かわいそうでも
悲しくもありません
妙な厭さがあります。

カラスの羽は
黒く七色に光っています。
くちばしの裏側は
空洞のようです。

外側の大きな羽は、かたく
内側の小さいものはやわらかい。

足は
日本画や油絵や写真で見るよりも
もっともっと美しい模様と
凹凸をしています。

毛の内側は細くやわらかいうぶげの
真新しい毛布のようで
黒くはありません。

このカラスは
なぜ落ちていたのか?

外傷は見当たりませんでした。
体は硬直していますが
羽は若干ひらくことが出来ました。

2006.3.8.



結局この後
カラスを描いてみましたが、
未完成に終わりました。

その作品を見る

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